医療法人 順桜会 桜台マタニティクリニック

vol.1 牛肉、お米のセシウム汚染問題

院長からの一言

8月、私が右足を引きずって歩いているのをご覧になられた方は多いのではないでしょうか?実は8月上旬にテニスを少し根詰めてやってしまったためにアキレス腱を痛めてしまいました。幸い断裂は免れましたが、大変見苦しい姿をお見せしました。現在はほぼ治りましたので、これからは皆様に迷惑をかけないようにテニスもほどほどにしたいと思います。ところで胎児ドックをやっていると「説明もDVDに録音されていたらいいのに」というご意見を良くお聞きします。申し訳ありませんが、当院の機械では音声録音ができないので、今後この通信で、「サクマタ超音波講座」として時々、掲載していこうと考えています。ご参考にされて下さい。

牛肉、お米のセシウム汚染問題

福島原発事故の影響により最近日本全国で牛肉、お米のセシウム汚染が問題になりました。当院の入院食は牛肉の場合、基本的に和牛を使っております。このため当院では必ず仕入れの際、牛肉の識別番号は確認し、汚染の心配のある牛肉は使用しておりませんのでご安心下さい。なお、心配な方にはお祝い膳のステーキを他のお料理と変更することは行っておりますので、ご入院の際には遠慮なくお申し出下さい。ご参考までに放射線汚染食品の放射線量がどのようなことを意味するか説明を加えておきます。
●1kg 500ベクレルのセシウムが計測された牛肉の場合この牛肉を毎日1kg食べた場合に年間の内部被ばく量は約2.4ミリシーベルトとなります。ちなみに100ミリシーベルト以下の被ばくでは現在まで明らかな発がんリスクの増加の報告はなく、また50ミリシーベルト以下では胎児への奇形のリスクも報告されていません。またチェルノブイリの原発事故でもセシウムが原因と考えられている小児の発がんの増加は報告されていません(報告されている小児甲状腺がんは放射線ヨードによるものです)。ちなみに、通常の生活では私達は太陽、その他から年間約2.3ミリシーベルトの被ばくを受けています。このように現在の政府の示す基準値内で流通している食品は安心して摂取していただいて大丈夫と思われます。また、牛肉のように後で基準値超えが発覚しても、前述のような理由で1回その食品を口にしたからと言う理由でお腹の赤ちゃんやお子さんの健康を心配される必要はありません。

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