医療法人 順桜会 桜台マタニティクリニック

vol.27 妊娠中の歯の手入れ

妊娠中の歯の手入れ

近年は大地震などの自然災害に対する対応がしきりに言われるようになっています。皆さんのご家庭では災害時の対応は考えていらっしゃいますか。当院では自家発電用軽油、非常食、水、簡易トイレ、カセット式コンロ等は万が一に備え備蓄は行っております。さて、今回はそれとは全く関係がない話ですが、歯の話をしてみたいと思います。最近私は虫歯の治療で歯医者に通院をしています。医学部では歯の勉強は殆どしないので、歯のことは殆ど知らない医師は意外に多く、例外なく私もその一人です。結構一生懸命歯は磨いていたつもりではいましたが、レントゲンを撮ってもらうと意外に虫歯の所があるのが判明しました。痛みはありませんでしたが、この際と思い治療をしてもらいました。さて、そんな虫歯はその歯医者さん曰く歯と歯の間がちゃんと手入れされていなかったことが原因とのことでした。歯の横から菌が入ってくることは少なくないそうです。日に1ないし2回は歯間ブラシでしっかり歯と歯の間も磨かなければいけないと言われ、以後素直に実施しております。歯間がちゃんと手入れしていなかった方は歯間ブラシの使い始めは歯ぐきから大変出血してびっくりしますが、やっているうちに炎症が治まり出血しなくなりますと言われたので、私も言われた通りにしていたところ、最近では出血が全くなくなりました。皆さんは歯間ブラシされていますか?妊娠中の歯の手入れは侮れなく、慢性の歯槽膿漏では胎児の発育が悪くなるという報告もあります。歯は心臓にも近いため歯から入った菌やその毒素は血液にのり、様々な場所に重症な炎症を起こすことがあります。妊娠中の歯の治療で麻酔やレントゲンを心配される妊婦さんが多いですが、歯医者さんの麻酔やレントゲンは赤ちゃんに問題なく、しっかり治療をしていただいた方が良いことが多いです。でも抜歯は抜いた場所より口腔内の雑菌が入るリスクが上がるのでなるべく避けて頂いた方が良いと思われます。どうしてもしなければならない時は処方された抗生剤はしっかり服用して下さい。もし治療や投薬で心配がありましたら、遠慮なく外来もしくはお電話でお問合せ下さい。

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