医療法人 順桜会 桜台マタニティクリニック

vol.3 花粉症対策

院長からの一言

年も明け、当院でご出産していただいた皆様から今年も沢山の年賀状をいただきました。ほとんどが写真付きで、元気に育っているお子さんの姿を見せていただけるのは私達スタッフの大変励みになります。実は私の父親は医師ではなく、東京の下町で蕎麦屋を営んでいます。私は長い間順天堂の本院(本郷)で勤めていたので、実家近くからも沢山患者様に来ていただいていました。すると時々、私の実家だと知った患者様が実家の蕎麦を食べに来て下さったり、出前を取って下さったりすることがあるそうです。そして私の父母にお子さんの元気な姿を見せて下さる方もいらっしゃって、その度に両親は「お前がお世話したお子さんが大きくなって店に来てくれたぞ!」などと嬉しそうに話してくれます。赤ちゃんの笑顔や、すくすくと育っている姿はどんな人から見ても嬉しく、かわいいものです。ですから私たちスタッフだけでなく、その関係している人間にとっては尚更嬉しく思えるのです。今年もそんな沢山の笑顔を見せていただけるようにスタッフ一同頑張っていきたいと思います。どうぞ宜しくお願いいたします。

花粉症対策

花粉症の季節になると妊婦さんから「花粉症のお薬を飲んで大丈夫ですか?」とよく相談を受けます。花粉症は花粉という抗原に対してアレルギー反応がおこり、その結果出てくるヒスタミンという体内の物質が鼻水を増やしたり、血管を拡張させてかゆみや充血を起こしたりします。花粉症のお薬の多くはこのヒスタミンという体内物質を抑える作用を持っています。したがって、花粉症の治療には二つの方法があります。まず、抗原となるべく接触しない様にすること。このためにはうがいやマスクの着用がお勧めです。それから、薬局などで生理食塩水などを購入していただき、目や鼻を外出された後に洗うのも方法の一つです(薬局で販売されている目の洗浄液は目周囲の皮膚の菌が目に入る可能性もあり勧めしていません)。もう一つの方法がお薬で、これには飲み薬と点眼・点鼻薬と言った局所剤とがあります。一般的に飲み薬は目、鼻など幾つもの場所に症状が出ている場合や症状がひどい場合に用いられます。どちらのお薬も妊娠中に使用して問題はありませんが、当院では症状がよほどひどくなければ飲み薬はできれば妊娠中期以降に使用することをお勧めしています。症状の軽い人はまず抗原との接触を避けることが大切ですので、予防に努めることと、定期的に耳鼻科でしっかりと洗浄していただくのも、なるべく薬を使わないようにする有効な方法の一つです。

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