医療法人 順桜会 桜台マタニティクリニック

vol.6 風疹感染症

院長からの一言

前号、師長に私のダイエットをカミングアウトされてしまったので、少しそのことをお書きます。私のダイエットの必要性は1月頃の私を見れば(今でも!)誰でも感じていたことと思います。一応1月から現在まで約20Kg減量したため、よくその方法を尋ねられます。適度な運動が必要なのは当たり前ですよね。問題は食事の摂り方。これは妊婦さんの体重コントロールにも参考になるので少し紹介しておきます。私の場合、食事の我慢だけではお仕事に影響が出てしまいます。大切なのは食事のバランスとお腹のすき過ぎを作らないことに心がけました。妊娠中はインスリン分泌機能も亢進していますので、この食事方法はより大切になります。人は食事量が少ない時だけでなく、必要な栄養素が不足な時も体が要求してお腹が減ります。したがって、朝と昼でなるべく1日に必要な栄養素をバランスよく摂り、夕方お腹がすいたら、低カロリーの蛋白質(豆類など)や果物などを摂ってお腹のすき過ぎを抑え、そして夜はお米を食べすぎない。これが妊娠中もお薦めで、バランスも良く体重も増えにくい食生活になると思います。皆さんもダイエットではなく、バランスの良い食生活習慣作りの参考にされてみて下さい(これでリバウンドができない!?)。

風疹感染症

今年は風疹が例年より流行をしております。テレビの報道があったようなので、今回は風疹について解説をします。風疹は予防接種が推奨されていますが、我が国のワクチン政策の中で1979年4月2日から1987年10月1日に産まれた人は集団接種から中学生時代の個別接種に切り替えられたため予防接種を受けていない人が多いことが分かっています。現在この世代の方が妊娠年齢になっており、妊娠中の風疹罹患が心配されているわけです。妊娠中に風疹にかかり、胎内の赤ちゃんに感染がおこると赤ちゃんに白内障もしくは緑内障、難聴、心臓病などの病気がおこりやすいことがわかっています。特に妊娠16週以前に胎内感染があると赤ちゃんに重症な症状が出やすいことがわかっています。このため当院では開院以来全ての妊婦さんに風疹の抗体検査を行っています。風疹の抗体が無い方もしくは抗体価が16倍以下の低い方は風疹の感染に注意が必要ですので、検査結果の説明の時に注意をするようお話しています。また、妊娠のごく初期に風疹に罹っている人と接触した方、突然の全身性の発疹、 37.5℃以上の発熱、リンパ節腫脹があった方は必ず医師にお知らせ下さい。なお、妊娠中は風疹のワクチンは接種できませんので、抗体の無い方、低い方はくれぐれも感染に注意して下さい。そのような方は産後授乳が済んだ後に次の妊娠に備え、ワクチン接種をお勧めしています。ご希望の方は断乳後、お電話で「風疹ワクチン希望」と言って予約をおとり下さい。

()
プチ・サクマタ通信へ戻る