医療法人 順桜会 桜台マタニティクリニック

vol.8 ノロウイルスの流行・無痛(和痛)分娩

院長からの一言

皆さんは車を運転されますか?先日の話です。私が桜台通りを目白通りの方からクリニックの方へ向って運転していました。ふと千川通りの手前で用事を思い出し千川通りを右折することにしました。皆さんあの交差点、桜台通りから千川通りへは両方向右折禁止なの御存じでしょうか?勿論、私も知っていましたが、その日はすっかりそのことが頭から飛び、うっかり右折をしてしまいました。すると、右折をして少しした所で警官に呼び止められ、切符を切られました。そんな事を経験し少々思ったことがありました。勿論、違反した私が悪いのは間違いありませんが。良く見ると反対車線の交差点反対方向にも1人警官が立っているではないですか!右折ですので交差点内では車は一時停止を必ずします。交差点に1人警官が立っていて、右折しそうな人がいれば注意を促す、そうすれば未然に違反も防げて安全ですし、何より取り締まりの警官も1人ですみます。どう見ても反則金稼ぎとしか思えない警察の態度には疑問に思います。病気や事故は未然に注意をして予防をすることが医師や警官の仕事の一つではないかと思います。普段私がしている妊婦健診などはまさにそうですので、警察のこのような取り締まり方法には疑問をもちます。決して切符切られた愚痴ではありませんが、皆さんはどう思いますか?

ノロウイルスの流行

毎年この時期に流行するのがノロウイルスによる急性嘔吐下痢症です。既に新聞やテレビで話題になっているように今年は例年以上の大流行だそうです。ノロウイルスは感染者の便や吐物などから感染が起こります。したがって感染者とトイレの共有、同じ料理を箸でつつくなどをすると感染のリスクが上がります。この感染症の一番の予防が手洗いです。最近出回っているアルコール消毒では十分な殺菌効果はありません。妊娠中に急性嘔吐下痢症になり脱水を起こすと血栓症のリスクが上がり危険になりますので、妊婦さんのいるご家庭では家に持ち込まないように皆さんで注意して下さい。

無痛(和痛)分娩

最近、芸能人の方が和痛分娩を行い、その出産シーンがテレビで報道されたらしく、当院でも無痛分娩(どちらかと言うと和痛分娩)のお問い合わせをいただく機会が多くなりました。確かにお産は大変ですので、少しでも楽に産めればと思う気持ちは大変良くわかります。しかし、テレビではリスクなどの説明がないので、すごく良く見えてしまうのも事実です。麻酔は色々な危険もあります。しかも麻酔をかけなくてもお産できる方にあえて麻酔をかけるので、そのリスクは十分理解して選んでいただかなくてはいけません。「アメリカ人は8割が麻酔を使うのでは?」と質問を受けることがありますが、アメリカ人の多くは正常分娩の場合、産後1~2日で退院です。日本とは若干事情が違います。したがって、あまり報道その他に振り回され過ぎず、自分が本当にどのようなお産がしたいか良く考えて選んでいただければと思います。ただ決して悪いやり方ではないので、ご希望の方には詳しい説明をしますので遠慮なく診察時にお尋ね下さい。

()
プチ・サクマタ通信へ戻る